神作譲被告 第三回公判情報
 2004年9月30日、神作譲被告の第三回公判が実施されました。
 今回も抽選となり、傍聴券交付枚数33枚のところ44名が参加となりました。
 今回は3度目の正直で、なんとか当選し傍聴することができました。
 しかし、傍聴券の倍率はどんどん下がっており、風化しているのかな?と思いました。

 検察側T証人(竹の塚署係長)の尋問でした。(被害者の着衣等の撮影や報告書の作成状況など)
 時間にして約20分程度と非常に短い物であった。

(神作譲被告の様子)
 Vネックの黒色長袖セーターに黒ズボン。
 裁判中は終始伏し目がちだったが、証人(T係長)が宣誓するため証言台に立った時は上目づかいに見ていた。
 (ガンを飛ばすとまではいかないが、するどい目で見ていた。)
 T証人が着席後は伏し目がちにしていた。
 傍聴席の方を見ることはほとんどなかった。
 いすの背もたれにぴったり背中をつけず、すこし腰を前に出すようなすわり方をしていた。
 公判最後に裁判長に次回の進行予定等を言われた際は、姿勢を直し、背もたれにきちんと背中をつけ背筋を伸ばし、野太い声で「はい」と答えていた。
 証人を見上げる時には数本の額のしわがくっきり見え、下を向いてる時も額の中央付近にうっすらとしわが出ており、30歳過ぎという年齢を感じた。
 
(公判の概要)
 T証人に対して、被害者のけがの状況等の報告書を作成した経緯等の確認


 13:22 弁護人到着
 13:29 傍聴人入廷(神作被告や裁判長他法廷関係者は既に所定の位置に着席済み)
 13:31 裁判長が開廷宣言
 裁判長より、前回欠席した本件事件の被害者の所在調査がどうなっているか検察官に質問。
 検察官より、現在も調査中の旨返答。
 弁護人より、海外に行ったり、出身の関西方面に戻ったりしてる可能性はないか?との質問に、検察官は調査中と回答。
 検察官より、行方不明の本件被害者の行方等を9月25日段階で調査しまとめた書証(25〜27号証)の申請。     
 弁護人同意により証拠として採用される。 
 このやり取りの間、神作被告は体を少し反らし、弁護人の方を向いていた。

 13:35 T証人が入廷、宣誓する。
 神作被告は上目遣いに証人を見る。宣誓以降は伏し目がちにしていた。
 検察官より質問が開始され、平成3年に警察官になってからの勤務状況、異動状況や、現在竹の塚署係長であることなどが確認される。
 続いて、被害者のエプロンやウェストバックを撮影した際の状況への質問となる。
 証人は当初血のついたウェストバックの写真撮影はしたが、引き裂かれたエプロンの撮影はしてなかった。
 理由としては怪我の状況を撮影した報告書で足りると考えていた。
 後日(6.月25日)検察庁からの指示で、被害者にエプロンを任意提出してもらい撮影した。
 ウェストバックに関して、証拠の書類は5月22日撮影となっているが、実際は5月19日撮影の間違いであった旨証言。
 間違えた理由として、被害者には5月22日にも事情を聞いたので、その日付と混同してしまった。
    
 13:44 弁護人反対尋問
 エプロンは任意提出だったのか?   はい
 任意提出はいつ?   撮影当日(6月25日)です。
 大分日が経ってますね? はい
 (エプロンの破損が)傷害事件の物と分かったのはなぜ?  当時の状況から判断しました。
 (事件)当日はなぜ撮影しなかったのか?   負傷箇所の撮影をしたので、エプロンが重要とは思わなかった。負傷箇所を重点的に撮影した。
 ウェストバックは任意提出してもらったか?   してもらってないが撮影した。
 (ウェストバックの)血は誰のか?     被害者の物と思う。
 血液の鑑定はしたか?    していない。
 被害者の血液型を知ってるか?  知らない

 13:47 裁判所から証人に対しての補充の質問はなく証人退廷する。
 裁判長より弁護側に対して、認否を保留している乙号証についての意見を求める。
 弁護人は乙号証全てに同意と回答。
 乙号証1〜9が採用され、検察官より証拠の内容の発表
 (※乙1〜6は供述調書)
 
 乙1 被告人の身上経歴
 乙2〜6 今回の事件でスナックに行った際の状況や、事件に関する本人の弁解等の調書。
 乙7 身上関係
 乙8、9 前科の判決等の謄本

 以前から保留となってる甲3号証(被害者の調書)については引き続き保留となる。
      
 裁判長より、次回の公判で必要な時間を聞かれ、弁護人は1時間30分位だが伸びるかもしれないと回答、検察側は1時間位と回答。
 裁判長が次回期日で足りない場合は別途期日を設けることを神作被告に告げる。
 それまでは、背中を完全に背もたれにつけず、少し腰を前に出して座っていたが、姿勢を直し、背もたれに背中を完全につけ背筋を伸ばし、野太い声で「はい」と答えていた。

 13:50 終了。傍聴人に退廷するように指示がある。

 私は傍聴するまで、この裁判は裁判官一人の単独裁判だと思っていたので、法廷に入り三人の合議裁判だったので少々驚いた。
 (初公判時の報道が、菊池 則明裁判長ではなく、菊池 則明裁判官となっていたので単独法廷と思っていた)
 途中から合議裁判に変わったのであれば、慎重に審理を進めるという判断があったと思われる。
 前回はこの裁判の大きな鍵を握っている被害者本人が欠席し、依然として行方がわからない状態、さらに本日の審理では調書の作成日付が違っていたり、引き裂かれたエプロンの撮影を随分後に行っていたこと等、検察側には不利な進行になっている印象を受けた。
 私は以前、東電OL殺人事件の裁判を一度だけ傍聴したことがあるが、被告側が容疑内容を全面否認しても、最終的(地裁だけは無罪判決)には有罪になったことを考えると、神作被告は初公判の罪状認否で、「10分位顔を引っぱたいたりした」と発言し、全てを否認してるわけではないので、さすがに「無罪判決」ということはないと考えたいが、量刑の判断で神作被告側に有利に働く可能性も否定できず、予断を許さない印象を受けた。


※メモ内容の書き洩れ、書き間違い等は何卒ご容赦下さい


 現段階で他にソースの見つかったものは以下のとおりです。
 野田 敬生さんのメールマガジン <<ESPIO>>  (第三回公判の内容がかなり詳しく書かれていています)



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カウンター設置 2004年9月30日